昨日、大井っちをお招きし、そのキットについて書かせていただきました。
その中で、大井っちはその価格に見合った内容だと実感した訳ですが、
私は、今までネットや店頭で見かけた時も艦これプラモデルシリーズの購入を渋っていた理由がある訳です。
少し、マーケティング的な視点も合わせて見ていきたいと思います。
艦これプラモデルの一覧表は、本日のブログ中央部分からなので、気になる方はそちらからみて下さい。
艦これプラモデルはウォーターラインシリーズがベース

以前からの艦船プラモデル好きの方はご存知の通り、「艦これプラモデルシリーズ」はアオシマさんから発売されて
いますが、そのベースになっているのはウォーターラインシリーズです。
ウォーターラインシリーズは静岡模型教材協同組合の三社「タミヤ」、「ハセガワ」、「青島文化教材社」の3社(過去はフジミ模型も)で構成された団体でこの3社で数多くある艦船のプラモデルを網羅していこうという企画で始まりました。
従って、艦これプラモデルはアオシマ製品とは言うものの、全てがアオシマ製作ではなく、一部はタミヤ製やハセガワ製のOEM製品(受託製品)になっています。
アオシマ製品の艦これプラモデルは大井っちの様にオリジナルパッケージ、説明書ですが、他社OEM製品は今のところ、ウオーターラインシリーズのパッケージにスリーブケース(スリーブは袖)を被せた仕様になっています。
OEM商品の箱の中身は特典以外はまんま各社のウオーターラインそのままのキットです。
ウォーターラインシリーズの現状
ウォーターラインシリーズと一口に言っても元々、1970年くらい初出のキットから2000年代以降の
リニューアル品ではモールドなどの作りが大きく異なっています。
プラモデルを再開してから現在まで未掲載のものを含めて17隻の艦船プラモデルを作りましたが、その中にもウォーターラインシリーズもあり私も実感するところです。
しかも、近年はタミヤさんとハセガワさんは艦船プラモデルに積極的でなく、
(ハセガワさんは現用艦は積極的に新製品を出している)以前からの古い仕様のままのものが多いようです。
(大和は1998年にリニューアルを実施し、今も評価は高い。尚、大和は同社の初のプラモデル。私も子供の頃、初めて作った艦船は大和で今でも鮮明に覚えています)

逆にアオシマさんは以前は好評とはいいがたい評価でしたが、積極的にリニューアルを進めており、最近のキットはかなり
良い状態に仕上がっている様です。
又、OEM製品は価格が幾分かアオシマ製に比べ割高になっています。(これについては後述)
要するに、キットによる初出の年代の差が激しく、アオシマさん以外の他社OEM品は実勢売価で現行品との価格差が激しい!
コラボ商品ならではの企画が弱く、割高感を感じてしまう!
これが従来の艦これプラモデルに私が手を出しにくい理由でした。
しかし、最近の艦これプラモデルは少しずつ変化が出ているようです

現在まで発売されている艦これプラモデルを一覧にまとめて見ました!
※シールとエッチングネームプレートは全製品共通。
注:長門は1999年リニューアルされたキットに2011年一部の部品を新規パーツに置き換えている。
※1:1972年発売の古参キット。
※2:1971年発売の古参キット。
※3:1971年発売の古参キット。
※4:2016年発売だが、2004年Reの陽炎型の流用と思われる。
※5:1973年発売の古参キット。舷窓なし。
※6:1972年発売の古参キット。
※7:ドイツレーベル社とのコラボ商品1/720のフルハルモデル。
その中で、大井っちはその価格に見合った内容だと実感した訳ですが、
私は、今までネットや店頭で見かけた時も艦これプラモデルシリーズの購入を渋っていた理由がある訳です。
少し、マーケティング的な視点も合わせて見ていきたいと思います。
艦これプラモデルの一覧表は、本日のブログ中央部分からなので、気になる方はそちらからみて下さい。
艦これプラモデルはウォーターラインシリーズがベース

以前からの艦船プラモデル好きの方はご存知の通り、「艦これプラモデルシリーズ」はアオシマさんから発売されて
いますが、そのベースになっているのはウォーターラインシリーズです。
ウォーターラインシリーズは静岡模型教材協同組合の三社「タミヤ」、「ハセガワ」、「青島文化教材社」の3社(過去はフジミ模型も)で構成された団体でこの3社で数多くある艦船のプラモデルを網羅していこうという企画で始まりました。
従って、艦これプラモデルはアオシマ製品とは言うものの、全てがアオシマ製作ではなく、一部はタミヤ製やハセガワ製のOEM製品(受託製品)になっています。
アオシマ製品の艦これプラモデルは大井っちの様にオリジナルパッケージ、説明書ですが、他社OEM製品は今のところ、ウオーターラインシリーズのパッケージにスリーブケース(スリーブは袖)を被せた仕様になっています。
OEM商品の箱の中身は特典以外はまんま各社のウオーターラインそのままのキットです。
ウォーターラインシリーズの現状
ウォーターラインシリーズと一口に言っても元々、1970年くらい初出のキットから2000年代以降の
リニューアル品ではモールドなどの作りが大きく異なっています。
プラモデルを再開してから現在まで未掲載のものを含めて17隻の艦船プラモデルを作りましたが、その中にもウォーターラインシリーズもあり私も実感するところです。
しかも、近年はタミヤさんとハセガワさんは艦船プラモデルに積極的でなく、
(ハセガワさんは現用艦は積極的に新製品を出している)以前からの古い仕様のままのものが多いようです。
(大和は1998年にリニューアルを実施し、今も評価は高い。尚、大和は同社の初のプラモデル。私も子供の頃、初めて作った艦船は大和で今でも鮮明に覚えています)

逆にアオシマさんは以前は好評とはいいがたい評価でしたが、積極的にリニューアルを進めており、最近のキットはかなり
良い状態に仕上がっている様です。
又、OEM製品は価格が幾分かアオシマ製に比べ割高になっています。(これについては後述)
要するに、キットによる初出の年代の差が激しく、アオシマさん以外の他社OEM品は実勢売価で現行品との価格差が激しい!
コラボ商品ならではの企画が弱く、割高感を感じてしまう!
これが従来の艦これプラモデルに私が手を出しにくい理由でした。
しかし、最近の艦これプラモデルは少しずつ変化が出ているようです

現在まで発売されている艦これプラモデルを一覧にまとめて見ました!
※シールとエッチングネームプレートは全製品共通。
No | 名前 | 定価 | 製造元 | 特典 | 備考 | 評価 |
1 | 長門 | 3800 | アオシマ | シール | 注) | ◎ |
2 | 愛宕 | 3400 | アオシマ | シール | 2001年Re | 〇 |
SP | 川内 | 3000 | アオシマ | シール | 2008年初出 | 〇 |
3 | 雪風 | 2200 | アオシマ | シール | 2004年Re | 〇 |
4 | 那珂 | 3000 | アオシマ | シール | 2008年初 | 〇 |
5 | 島風 | 2500 | タミヤ | シール | 古参キット※1 | ▲ |
6 | 赤城 | 4200 | ハセガワ | シール | 古参キット※2 | ▲ |
7 | 金剛 | 4200 | ハセガワ | シール | 1993年初出 | △ |
8 | 高雄 | 3400 | アオシマ | シール | 2001年Re | 〇 |
9 | 陸奥 | 3800 | アオシマ | シール | 1999年Re 甲板新金型 | 〇 |
10 | 加賀 | 4200 | ハセガワ | シール | ※3 | ▲ |
11 | 大和 | 4200 | タミヤ | シール | 1998年Re | 〇 |
12 | 神通 | 3000 | アオシマ | シール | 2008年初出 | 〇 |
13 | 瑞鳳 | 4000 | ハセガワ | シール | 1999年発売 | △ |
14 | 陽炎 | 2200 | アオシマ | シール | 2004年初出 | 〇 |
15 | 翔鶴 | 4600 | タミヤ | シール | 1993年発売 | △ |
16 | 天津風 | 2200 | アオシマ | シール | ※4 | 〇 |
17 | 羽黒 | 3800 | ハセガワ | シール | 2000年Re | △ |
18 | 千歳(空母) | 3800 | アオシマ | シール | 完全新金型 | ◎ |
19 | 摩耶 | 3400 | アオシマ | シール | 2001年Re | 〇 |
20 | 鈴谷 | 4000 | タミヤ | シール | 2003年 | △ |
21 | 榛名 | 4200 | ハセガワ | シール | 1994年発売 | △ |
22 | 時津風 | 2200 | アオシマ | シール | 特別エッチング※4 | 〇 |
23 | 睦月 | 2400 | ハセガワ | シール | 古参キット※5 特別エッチング | △ |
24 | 間宮 | 3600 | アオシマ | シール | 完全新金型 | ◎ |
25 | 吹雪 | 2500 | タミヤ | シール | 古参キット※6 | ▲ |
26 | 龍驤 | 3800 | アオシマ | DPS | 完全新金型 | ◎ |
27 | あきつ丸 | 3800 | アオシマ | DPS | 完全新金型 | ◎ |
28 | 速吸 | 3600 | アオシマ | DPS | 完全新金型 | ◎ |
29 | 長門 屈曲煙突 | 4000 | アオシマ | DPS | 1926のリテイク 特別エッチング付き | ◎ |
30 | ビスマルク | 3800 | アオシマ | DPS | 特別エッチング付き | ◎ |
31 | 大井 | 3400 | アオシマ | DPS | 完全新金型 | ◎ |
32 | 北上さま | 3400 | アオシマ | DPS | 大井+専用パーツ | ◎ |
33 | グラーフ ツッペリン | 4200 | アオシマ | DPS | ※7 | ? |
注:長門は1999年リニューアルされたキットに2011年一部の部品を新規パーツに置き換えている。
※1:1972年発売の古参キット。
※2:1971年発売の古参キット。
※3:1971年発売の古参キット。
※4:2016年発売だが、2004年Reの陽炎型の流用と思われる。
※5:1973年発売の古参キット。舷窓なし。
※6:1972年発売の古参キット。
※7:ドイツレーベル社とのコラボ商品1/720のフルハルモデル。
2013年11月にNo1長門が発売されて、3年でNo33まで来たわけです。
評価は私が初出の年代と価格(特に実勢売価)とを天秤にかけ、勝手につけたものです。
◎>〇>△>▲ の評価順序で左に行くほど上評価です。
近年の商品ほど◎比率が高くなっています。
これは違うんじゃないって方もいらっしゃると思いますが、下記の評価で行っています。
評価ポイント
①金型の年代:
初期のウォーターラインシリーズ(以下WLS)はコレクション要素の高いものでした。
細かいディテールに凝らずに作りやすさを重視する要素も高かったと思います。
ただ、経年劣化の為なのか、当時からそうだったのか分かりませんが、古いものにはヒケと呼ばれる
くぼんだところやゆがみがあります。ぴったりと合わなかったりもします。
その点新しい金型の方が、その様な部分は少なくきれいです。
慣れてくるとパテで埋めてやすりで削ったり自由に行うことができるけどやっぱり最初はそうは行かないですから。
艦これをきっかけにプラモデルを試す方は多いと思いますのでやはりきれいに越したことはないと思います。
完全新金型だとうれしいですよね。それだけで◎です。
②価格因子(特に実勢売価)
一覧にある様にOEM商品はアオシマ製より、幾分か価格が上乗せになっています。
仕入れ商品で製造元の利益を含む、アッセンブル費用が嵩むなどが原因と推察されます。
それよりもOEM製品はアオシマ製品に比べて値引き要素が少ないようです。
なので純粋なウォーターラインシリーズに比べ価格差が大きく感じます。
これについてはメーカー側の理屈はなんとなく分かりますがその辺は次回に。
③付属特典
主に上記の二つで評価していますが、艦これ(艦娘)ファンとしては付属の特典が大事ですよね。
基本的に
・エッチングネームプレート
・艦娘カード
・艦娘シール又はディスプレイシート(DPS)
がついています。
●エッチングネームプレート
初期のものはキャラクター前面押しの様です。
どうやらNo22の時津風くらいからエッチングネームプレートに13号電探であったり、22号電探であったり軽くエッチングパーツがついており付属パーツ感が上がる様に思います。
さらにNo29の長門屈曲煙突では1925年にドイツの技術者を招いて長門の2番主砲の上に取り付けた水上偵察機発射試験用の滑走台のエッチングパーツがついています。これなんかとてもうれしい特典です!ヤング長門のうれしい書下ろしパッケージ。
龍驤の噴進砲やビスマルクの4連装魚雷発射管など艦これならではのパーツもついてうれしいですね。
コラボ商品ならではの楽しさ!コラボ商品では必須ではないかと思います!
タミヤOEMのNo25 吹雪がどうなっているかはちょっと分かりませんでした。
●ディスプレイシート(DPS)
艦これプラモデルは艦船プラモデルと艦これとのコラボレート商品です。であれば、付属の特典は艦船プラモデルを
より飾るものであるべきでしょう。
その点、シールよりディスプレイシートの方がそのコンセプトによりマッチしているものと言えます。
私は断然こちらの方がうれしいです。
ところで、 No33 グラーフについてもこのシリーズ初の海外の会社とのコラボ。楽しみでもありますが
未知数ですねえ。
尚、実際に全てを見た訳ではないので、予想に基づく評価も多々あります。
細かいモールドなんて気にしないんだ!って方も当然いるとおもいますし。
身の回りで集まる資料でまとめたものですが、新しい知見を得た場合加筆更新していきます。
まあいろいろ書きましたが
好きなキャラならそんなの関係ない!
ってのも納得できます。
それに、すでに購入されて納得されている方になんら含むところもありません。
そもそも趣味・ホビーのものはそれを好きだっていう一点のみで成り立っている訳ですから。
次回、高評価にしたキットでさらにこれだ!というものを勝手にピックアップしてみます。
評価は私が初出の年代と価格(特に実勢売価)とを天秤にかけ、勝手につけたものです。
◎>〇>△>▲ の評価順序で左に行くほど上評価です。
近年の商品ほど◎比率が高くなっています。
これは違うんじゃないって方もいらっしゃると思いますが、下記の評価で行っています。
評価ポイント
①金型の年代:
初期のウォーターラインシリーズ(以下WLS)はコレクション要素の高いものでした。
細かいディテールに凝らずに作りやすさを重視する要素も高かったと思います。
ただ、経年劣化の為なのか、当時からそうだったのか分かりませんが、古いものにはヒケと呼ばれる
くぼんだところやゆがみがあります。ぴったりと合わなかったりもします。
その点新しい金型の方が、その様な部分は少なくきれいです。
慣れてくるとパテで埋めてやすりで削ったり自由に行うことができるけどやっぱり最初はそうは行かないですから。
艦これをきっかけにプラモデルを試す方は多いと思いますのでやはりきれいに越したことはないと思います。
完全新金型だとうれしいですよね。それだけで◎です。
②価格因子(特に実勢売価)
一覧にある様にOEM商品はアオシマ製より、幾分か価格が上乗せになっています。
仕入れ商品で製造元の利益を含む、アッセンブル費用が嵩むなどが原因と推察されます。
それよりもOEM製品はアオシマ製品に比べて値引き要素が少ないようです。
なので純粋なウォーターラインシリーズに比べ価格差が大きく感じます。
これについてはメーカー側の理屈はなんとなく分かりますがその辺は次回に。
③付属特典
主に上記の二つで評価していますが、艦これ(艦娘)ファンとしては付属の特典が大事ですよね。
基本的に
・エッチングネームプレート
・艦娘カード
・艦娘シール又はディスプレイシート(DPS)
がついています。
●エッチングネームプレート
初期のものはキャラクター前面押しの様です。
どうやらNo22の時津風くらいからエッチングネームプレートに13号電探であったり、22号電探であったり軽くエッチングパーツがついており付属パーツ感が上がる様に思います。
さらにNo29の長門屈曲煙突では1925年にドイツの技術者を招いて長門の2番主砲の上に取り付けた水上偵察機発射試験用の滑走台のエッチングパーツがついています。これなんかとてもうれしい特典です!ヤング長門のうれしい書下ろしパッケージ。
龍驤の噴進砲やビスマルクの4連装魚雷発射管など艦これならではのパーツもついてうれしいですね。
コラボ商品ならではの楽しさ!コラボ商品では必須ではないかと思います!
タミヤOEMのNo25 吹雪がどうなっているかはちょっと分かりませんでした。
●ディスプレイシート(DPS)
艦これプラモデルは艦船プラモデルと艦これとのコラボレート商品です。であれば、付属の特典は艦船プラモデルを
より飾るものであるべきでしょう。
その点、シールよりディスプレイシートの方がそのコンセプトによりマッチしているものと言えます。
私は断然こちらの方がうれしいです。
ところで、 No33 グラーフについてもこのシリーズ初の海外の会社とのコラボ。楽しみでもありますが
未知数ですねえ。
尚、実際に全てを見た訳ではないので、予想に基づく評価も多々あります。
細かいモールドなんて気にしないんだ!って方も当然いるとおもいますし。
身の回りで集まる資料でまとめたものですが、新しい知見を得た場合加筆更新していきます。
まあいろいろ書きましたが
好きなキャラならそんなの関係ない!
ってのも納得できます。
それに、すでに購入されて納得されている方になんら含むところもありません。
そもそも趣味・ホビーのものはそれを好きだっていう一点のみで成り立っている訳ですから。
次回、高評価にしたキットでさらにこれだ!というものを勝手にピックアップしてみます。
広島カープ あと1勝でクライマックスシリーズ突破です!がんばれ!
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