プラモデルの紹介・記録が中心のブログですがイージス艦についてもう少しまとめてみました。
そもそもイージス艦の目的はなにか?です。
イージスシステムの開発はアメリカ海軍(+ロッキードマーチン社)ですが、
<アメリカ海軍における目的>
①空母を飛行機の脅威から守るため
第二次大戦で艦船は戦艦といえども航空機による攻撃にはかなわないことが証明されましたが、イージス艦登場前は格段に技術が進歩したとは言え、依然として状況は変わりませんでした。以前護衛艦しまかぜを紹介した時にターターシステムの話を少し書きましたがミサイルは1発ずつ発射、イルミネーター(衛星アンテナみたいなアンテナ)一つにつき一つの攻撃目標を追尾するため同時に2つの目標しか追尾できない。これでは簡単に飽和攻撃にあってしまいます。イージス艦は艦によって多少異なりますが、200程度の目標をSPY-1レーダーで探知、12個の目標を同時追尾できますが、終末誘導はイルミネーターで行うので同時攻撃は3目標までですが、時間差をつけることですべてに対応できます。(同時に3目標という弱点に対応するためにAPARやSeaRAMが開発されているんですが)
②空母が対地攻撃に専念するため
空母は特に飛行機からの攻撃に脆弱な為、直衛機が必要になります。攻撃に際して直衛機と攻撃に参加する機をどのように配分するかは難しいところで大戦時にも直衛機を割けないために沈められた話は特に日本海軍では良くあります。
イージス艦が守って入れば攻撃に集中できます。
<日本海上自衛隊における目的>
海上自衛隊護衛艦全ての目的の一つといえますが、
日本のライフラインであるタンカーや貨物船の航路(シーレーン)を守ること
があります。
日本は四方を海に囲まれているのでシーレーン(貨物船やタンカーの通り道)の確保は国民の死活問題にかかわります。これなくしてはあっという間に干上がってしまうのが現状です。大戦時に日本のタンカーや貨物船をアメリカの潜水艦に次々に沈められて急速に重油をはじめ資源が枯渇していることからその重要性は理解できます。ちなみに大戦時に沈められた民間徴用船は2500隻以上、船員は推定6万人の方がなくなり損耗率は43%と率では海軍や陸軍よりもひどいありさまということです。これは、海上護衛を重視していなかったことが原因の一つです。もっとも重視していたとしても大戦末期には手の施しようがなかったと思いますが・・・
その中でイージス艦の目的は
①航空機に対する圧倒的な防衛力
②弾道ミサイル防衛(BMD)
にあると思います。特に②は日本では現状こんごう型4隻のみが対応可能です。
この仕組みも面白いのですがうんちくばかりになるので別の機会にまとめます。
そもそもイージス艦の目的はなにか?です。
イージスシステムの開発はアメリカ海軍(+ロッキードマーチン社)ですが、
<アメリカ海軍における目的>
①空母を飛行機の脅威から守るため
第二次大戦で艦船は戦艦といえども航空機による攻撃にはかなわないことが証明されましたが、イージス艦登場前は格段に技術が進歩したとは言え、依然として状況は変わりませんでした。以前護衛艦しまかぜを紹介した時にターターシステムの話を少し書きましたがミサイルは1発ずつ発射、イルミネーター(衛星アンテナみたいなアンテナ)一つにつき一つの攻撃目標を追尾するため同時に2つの目標しか追尾できない。これでは簡単に飽和攻撃にあってしまいます。イージス艦は艦によって多少異なりますが、200程度の目標をSPY-1レーダーで探知、12個の目標を同時追尾できますが、終末誘導はイルミネーターで行うので同時攻撃は3目標までですが、時間差をつけることですべてに対応できます。(同時に3目標という弱点に対応するためにAPARやSeaRAMが開発されているんですが)
②空母が対地攻撃に専念するため
空母は特に飛行機からの攻撃に脆弱な為、直衛機が必要になります。攻撃に際して直衛機と攻撃に参加する機をどのように配分するかは難しいところで大戦時にも直衛機を割けないために沈められた話は特に日本海軍では良くあります。
イージス艦が守って入れば攻撃に集中できます。
<日本海上自衛隊における目的>
海上自衛隊護衛艦全ての目的の一つといえますが、
日本のライフラインであるタンカーや貨物船の航路(シーレーン)を守ること
があります。
日本は四方を海に囲まれているのでシーレーン(貨物船やタンカーの通り道)の確保は国民の死活問題にかかわります。これなくしてはあっという間に干上がってしまうのが現状です。大戦時に日本のタンカーや貨物船をアメリカの潜水艦に次々に沈められて急速に重油をはじめ資源が枯渇していることからその重要性は理解できます。ちなみに大戦時に沈められた民間徴用船は2500隻以上、船員は推定6万人の方がなくなり損耗率は43%と率では海軍や陸軍よりもひどいありさまということです。これは、海上護衛を重視していなかったことが原因の一つです。もっとも重視していたとしても大戦末期には手の施しようがなかったと思いますが・・・
その中でイージス艦の目的は
①航空機に対する圧倒的な防衛力
②弾道ミサイル防衛(BMD)
にあると思います。特に②は日本では現状こんごう型4隻のみが対応可能です。
この仕組みも面白いのですがうんちくばかりになるので別の機会にまとめます。