艦娘で綴る艦艇の迷彩塗装(前編) 海外艦から日本艦(空母除く)
桜が満開の季節になりました。
今日なども天気が良く、花見日和ですよね。
まあ、私などは何年も花見会とは縁がないのですが、テニスやちょっとで歩く時に桜を鑑賞しております。
今回は艦艇の迷彩塗装をざっくり調べました!
迷彩塗装=Camouflage(カモフラージュ)
第一次世界大戦でイギリス軍がカーキ色の軍服を用いたのが最初と言われており、本格的に軍隊として使用したのはフランス軍だそうです。
ところで現在、ドイツ重巡プリンツ・オイゲンの制作に入っているのですが、プリンツ・オイゲンと言えば
「バルチックスキーム」
と呼ばれる迷彩塗装が有名です。
まあ、バルチックスキームが迷彩塗装なのか、敵味方識別塗装だから迷彩ではないかという議論はさておき、迷彩塗装的な艦娘を集めてみました。
ざっと数えてイラストに迷彩塗装が施されている艦娘は17人(数えたりていないことも十分考えられる)います。
その中で代表的な艦娘と艦をピックアップ!
日本の空母艦娘達はもっとも数が多いので次の機会に移します。
<戦艦ビスマルク>

このブログに上げる為に、改造せずにLvアップしていたビス娘を改⇒改二(Zwei)まで改装しました。
どうやら、改の方が改二より帽子にまで迷彩が施されている点迷彩度は上です。

※GAKKEN 歴史群像12月号別冊付録より抜粋
ドイツ水上艦で一時期なされていた「バルチックスキーム」と言われる迷彩塗装です。
あまり効果がないということもあり、そもそも大戦中盤からは水上艦が大西洋に進出することも難しくなりこの塗装はすたれていきます。
艦娘でもドイツのビスマルクの他に、プリンツ・オイゲン改装前、グラーフ・ツェッペリンにバルチックスキームの迷彩が描かれています。
グラーフ・ツェッペリンもブログに間に合わせるために改装レベルまでもっていったので載せておきます。(自己満足)
<グラーフ・ツェッペリン>

ドイツ艦艇のバルチックスキームは有名ですが、もちろん他にも多彩な迷彩の種類があります。
プリンツ・オイゲンのライン演習時一つとっても、出発時、ゴーテンハーフェン出航時、フランス帰投後でも少しずつ違う迷彩をしました。
頻繁に海や気候によって塗装を微妙に変えていたようです。
ところで艦船における迷彩は何を目的にしているのでしょうか?
艦船の迷彩にもっとも力を入れたのはイギリス海軍でした。
有名なダズル迷彩というのがあります。
<空母アーガス>

イギリスは第一次世界大戦、第二次世界大戦でドイツの潜水艦にひどく商船を沈められました。
潜水艦は魚雷攻撃を行う際に、光学的に測距儀によって距離を測りそれをもとに未来位置を予想し魚雷を放ちます。
測距儀の原理は光学的に左右の映像をプリズムで曲げ、一つに一致させることで距離を測るというものです。
ダズル迷彩を初め、迷彩には対潜水艦の観点で正しい距離をごまかそうとする働きがありました。
逆に目立つのではといった塗装にはその様な意味があります。
もっとも、ドイツの測距儀は後に色の効果を失わせる対策を施したようですが。
<戦艦リシュリュー>


※GAKKEN 歴史群像12月号別冊付録より抜粋
フランス戦艦リシュリューもダズル迷彩ではありませんが、迷彩塗装が施されていた様です。
日本海軍の迷彩塗装
日本の軍艦で迷彩塗装は当初それ程、本格的にはされませんでした。
模型を作るものとしてはそれで手間が省けて大いに助かっております。
北方迷彩
有名なのは1942年頃 第五艦隊時代 軽巡多摩などの北方迷彩でしょう

うちの多摩はまだ改二まで行けていないんですよね。
今回のブログには間に合わなかった・・・・
改装できたら画像を取り換えるかな。(〃艸〃)
軽巡洋艦多摩⇒由良

軽巡洋艦多摩の写真ととても似ていたので間違っちゃいました。これは由良の写真とのこと。
そもそも由良の写真はあんまり残ってなく特定できたのはいくつか特徴的な箇所があったから・・・らしい。
どこがその箇所化は又時間がある時に調べてみます。(2020年3月13日ご指摘により加筆)
北方の薄暗い海と気候に溶け込むような塗装ということで、模型の箱絵になってますよね。
⇒これは多摩の話ね
キスカ島撤退作戦における軽巡阿武隈や木曽の真ん中の煙突を白く塗装するのも三本煙突を米艦に多い二本煙突に見せるための欺瞞効果ですから一種の迷彩と言えます。
キスカ島撤退作戦時の軽巡阿武隈はこちら
↓
軽巡阿武隈建造日誌
<ダズル迷彩?>
<戦艦榛名>

榛名改二の主砲を見ると、白黒の帯が描かれています。
いい娘です!現在Lv121、嫁艦の一人です。
元ネタは終戦時の榛名の写真です。

※世界の艦船 3月号増刊 傑作軍艦アーカイブ⑤ 戦艦「金剛」型 抜粋
呉大空襲で500kg爆弾13発を初め20発以上の爆弾を受け、大破着底した榛名が痛々しいです。
ボコボコにされながらも、B-24を二機撃墜するという戦果を挙げています。

砲塔部分をアップにすると、その36cm主砲にまだら模様が描かれているのが分かります。
イギリスがダズル迷彩を施す際に細すぎる迷彩は効果がないという結論から大きな線で迷彩をほどこされた経緯があります。
榛名のこの迷彩は効果薄そうな気がします?他に目的があったのかな?
ところで、迷彩で有名なのは飛行艇母艦秋津洲ではないでしょうか?

写真を見て分かる通り、私が以前作った模型を白黒写真にしたものです。
黛大佐の迷彩ですが、これも対潜水艦用の塗装です。
詳しくはこちらに記載しています。
↓
水上機母艦秋津洲 建造日誌
<陸軍的な迷彩塗装>
<重巡洋艦妙高>

頼りになるお姉さま、妙高型重巡洋艦一番艦 妙高です!
Lv97でイベントの時に大いに助かってます。今回のレイテでも大活躍でした!
緑と土色の迷彩が施されています。
これの元ネタはこちらです。

※イカロス出版 ミリタリークラシックス 2015秋Vol51 抜粋
重巡洋艦妙高は、妙高型で唯一大破しながらも終戦まで生き延びました。
レイテ沖海戦での空襲で被雷、その後帰投中に米潜水艦の攻撃で艦尾切断の損傷をうけます。
シンガポールでそのまま停泊し防空艦として終戦を迎えました。
その際に、この様な戦車の様な塗装がされた訳です。
この時の妙高を造ろうと資料を集めたんだっけ?忘れてました。しかも手を付けられていません・・・
今回の例はほんの一部なので、本格的に艦の迷彩塗装を語るには、アメリカの軍艦が抜けていたりします。
アメリカはイギリスに見習って迷彩塗装をしますが、体系的にメジャー○○(33とかの番号)といった塗装をします。
この辺は機会があれば……
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艦船ランキング
桜が満開の季節になりました。
今日なども天気が良く、花見日和ですよね。
まあ、私などは何年も花見会とは縁がないのですが、テニスやちょっとで歩く時に桜を鑑賞しております。
今回は艦艇の迷彩塗装をざっくり調べました!
迷彩塗装=Camouflage(カモフラージュ)
第一次世界大戦でイギリス軍がカーキ色の軍服を用いたのが最初と言われており、本格的に軍隊として使用したのはフランス軍だそうです。
ところで現在、ドイツ重巡プリンツ・オイゲンの制作に入っているのですが、プリンツ・オイゲンと言えば
「バルチックスキーム」
と呼ばれる迷彩塗装が有名です。
まあ、バルチックスキームが迷彩塗装なのか、敵味方識別塗装だから迷彩ではないかという議論はさておき、迷彩塗装的な艦娘を集めてみました。
ざっと数えてイラストに迷彩塗装が施されている艦娘は17人(数えたりていないことも十分考えられる)います。
その中で代表的な艦娘と艦をピックアップ!
日本の空母艦娘達はもっとも数が多いので次の機会に移します。
<戦艦ビスマルク>

このブログに上げる為に、改造せずにLvアップしていたビス娘を改⇒改二(Zwei)まで改装しました。
どうやら、改の方が改二より帽子にまで迷彩が施されている点迷彩度は上です。

※GAKKEN 歴史群像12月号別冊付録より抜粋
ドイツ水上艦で一時期なされていた「バルチックスキーム」と言われる迷彩塗装です。
あまり効果がないということもあり、そもそも大戦中盤からは水上艦が大西洋に進出することも難しくなりこの塗装はすたれていきます。
艦娘でもドイツのビスマルクの他に、プリンツ・オイゲン改装前、グラーフ・ツェッペリンにバルチックスキームの迷彩が描かれています。
グラーフ・ツェッペリンもブログに間に合わせるために改装レベルまでもっていったので載せておきます。(自己満足)
<グラーフ・ツェッペリン>

ドイツ艦艇のバルチックスキームは有名ですが、もちろん他にも多彩な迷彩の種類があります。
プリンツ・オイゲンのライン演習時一つとっても、出発時、ゴーテンハーフェン出航時、フランス帰投後でも少しずつ違う迷彩をしました。
頻繁に海や気候によって塗装を微妙に変えていたようです。
ところで艦船における迷彩は何を目的にしているのでしょうか?
艦船の迷彩にもっとも力を入れたのはイギリス海軍でした。
有名なダズル迷彩というのがあります。
<空母アーガス>

イギリスは第一次世界大戦、第二次世界大戦でドイツの潜水艦にひどく商船を沈められました。
潜水艦は魚雷攻撃を行う際に、光学的に測距儀によって距離を測りそれをもとに未来位置を予想し魚雷を放ちます。
測距儀の原理は光学的に左右の映像をプリズムで曲げ、一つに一致させることで距離を測るというものです。
ダズル迷彩を初め、迷彩には対潜水艦の観点で正しい距離をごまかそうとする働きがありました。
逆に目立つのではといった塗装にはその様な意味があります。
もっとも、ドイツの測距儀は後に色の効果を失わせる対策を施したようですが。
<戦艦リシュリュー>


※GAKKEN 歴史群像12月号別冊付録より抜粋
フランス戦艦リシュリューもダズル迷彩ではありませんが、迷彩塗装が施されていた様です。
日本海軍の迷彩塗装
日本の軍艦で迷彩塗装は当初それ程、本格的にはされませんでした。
模型を作るものとしてはそれで手間が省けて大いに助かっております。
北方迷彩
有名なのは1942年頃 第五艦隊時代 軽巡多摩などの北方迷彩でしょう

うちの多摩はまだ改二まで行けていないんですよね。
今回のブログには間に合わなかった・・・・
改装できたら画像を取り換えるかな。(〃艸〃)
軽巡洋艦多摩⇒由良

軽巡洋艦多摩の写真ととても似ていたので間違っちゃいました。これは由良の写真とのこと。
そもそも由良の写真はあんまり残ってなく特定できたのはいくつか特徴的な箇所があったから・・・らしい。
どこがその箇所化は又時間がある時に調べてみます。(2020年3月13日ご指摘により加筆)
北方の薄暗い海と気候に溶け込むような塗装ということで、模型の箱絵になってますよね。
⇒これは多摩の話ね
キスカ島撤退作戦における軽巡阿武隈や木曽の真ん中の煙突を白く塗装するのも三本煙突を米艦に多い二本煙突に見せるための欺瞞効果ですから一種の迷彩と言えます。
キスカ島撤退作戦時の軽巡阿武隈はこちら
↓
軽巡阿武隈建造日誌
<ダズル迷彩?>
<戦艦榛名>

榛名改二の主砲を見ると、白黒の帯が描かれています。
いい娘です!現在Lv121、嫁艦の一人です。
元ネタは終戦時の榛名の写真です。

※世界の艦船 3月号増刊 傑作軍艦アーカイブ⑤ 戦艦「金剛」型 抜粋
呉大空襲で500kg爆弾13発を初め20発以上の爆弾を受け、大破着底した榛名が痛々しいです。
ボコボコにされながらも、B-24を二機撃墜するという戦果を挙げています。

砲塔部分をアップにすると、その36cm主砲にまだら模様が描かれているのが分かります。
イギリスがダズル迷彩を施す際に細すぎる迷彩は効果がないという結論から大きな線で迷彩をほどこされた経緯があります。
榛名のこの迷彩は効果薄そうな気がします?他に目的があったのかな?
ところで、迷彩で有名なのは飛行艇母艦秋津洲ではないでしょうか?

写真を見て分かる通り、私が以前作った模型を白黒写真にしたものです。
黛大佐の迷彩ですが、これも対潜水艦用の塗装です。
詳しくはこちらに記載しています。
↓
水上機母艦秋津洲 建造日誌
<陸軍的な迷彩塗装>
<重巡洋艦妙高>

頼りになるお姉さま、妙高型重巡洋艦一番艦 妙高です!
Lv97でイベントの時に大いに助かってます。今回のレイテでも大活躍でした!
緑と土色の迷彩が施されています。
これの元ネタはこちらです。

※イカロス出版 ミリタリークラシックス 2015秋Vol51 抜粋
重巡洋艦妙高は、妙高型で唯一大破しながらも終戦まで生き延びました。
レイテ沖海戦での空襲で被雷、その後帰投中に米潜水艦の攻撃で艦尾切断の損傷をうけます。
シンガポールでそのまま停泊し防空艦として終戦を迎えました。
その際に、この様な戦車の様な塗装がされた訳です。
この時の妙高を造ろうと資料を集めたんだっけ?忘れてました。しかも手を付けられていません・・・
今回の例はほんの一部なので、本格的に艦の迷彩塗装を語るには、アメリカの軍艦が抜けていたりします。
アメリカはイギリスに見習って迷彩塗装をしますが、体系的にメジャー○○(33とかの番号)といった塗装をします。
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