「劇場版 艦これ」のアイアンボトムサウンド(鉄底海峡)における作戦詳報を史実を交えて徹底解説 第四弾 南方海域全力出撃 囮機動部隊編
前回まで3回に分けて送ってきた「劇場版 艦これ」の作戦内容を部隊構成、陣形、作戦経路などの紹介、及び史実との比較ですが、その第四段になります。
今回初めて読む方は、注意!「劇場版 艦これ」の作戦については、ネタバレ要素がありますが、ストーリー上についてはネタバレ要素はあまりありません。
<前回までのあらすじ>
アイアンボトムサウンド(鉄底海峡)における異常が発見され、そこから広がっている変色海域には艤装などを劣化させる影響が分かりました。
一方、南方から大規模機動応援部隊が、アイアンボトムサウンドに向けて進行しており、この部隊が到着すると目標とするアイアンボトムサウンド(鉄底海峡)の攻略がかなり困難になります。
前回までの記事はこちら
↓
劇場版艦これを歴史if要素を絡めながら解説
そこで、長門の姉さんは大規模な陽動作戦を交えた攻略作戦を立案し実行します!

どうやら作戦部隊を見ると3つの部隊に分けています。
①囮機動部隊
第一艦隊・・・空母機動部隊(連合艦隊:12隻編成)
第三艦隊・・・空母機動部隊(連合艦隊:12隻編成)
②突入部隊
第二艦隊・・・水上打撃部隊(連合艦隊:12隻編成)
③最終ライン防衛部隊
第四艦隊・・・通常編成による艦隊(6隻編成)
※艦これをご存知でない方で興味を持っていただいた方への補足説明
・艦これでは通常6隻による編成になります。
・イベント時には通常艦隊に加え、2つの艦隊を同時出撃させる連合艦隊を編成(12隻)することが出来ます。
・連合艦隊はその構成によって3種類に分かれる。
水上打撃部隊(戦艦が中心の打撃部隊及び護衛部隊)
空母機動部隊(空母が中心の機動部隊及び護衛部隊)
輸送護衛部隊(軽巡・駆逐などを中心とした輸送部隊と警戒部隊)※大型艦艇は一部を除き組み込めない。
今回は、囮機動部隊の2艦隊について説明します。
尚、囮機動部隊と言う名称が嫌いなので(それに正確にはおとりでないので)以後陽動部隊とさせていただきます。
(レイテでの小沢艦隊や第二次ソロモンでの空母龍驤による支援艦隊は囮艦隊。前者も後者も十分な飛行機がなく、正に囮にするための部隊)
<第一艦隊の艦隊編成>
第一艦隊 機動部隊の編制

強力ですね~。
旗艦は赤城さん、それに加賀さんの一航戦メンバー

そして、翔鶴ネエと瑞鶴さんの五航戦メンバー

そして、金剛、榛名姉妹
当鎮守府でも、この布陣ならほぼ最強の機動部隊になります。
第一艦隊 護衛部隊

当鎮守府では時津風ちゃんは最近ドロップしたのでまだ、Lvが低いです。
陣形は第三警戒航行序列
いわゆる輪形陣(対空警戒陣形)

※艦これでは、連合艦隊の場合は、12隻による編成を取ります。
一方、第三艦隊の編成は以下の通りです。
<第三艦隊の艦隊編成>
第三艦隊 機動部隊編成

第三艦隊 護衛部隊

陣形は第四警戒航行序列(いわゆる単縦陣の連合艦隊版)

そして、作戦海域とルートはこの様になっています。

ソロモン海進行中の敵機動部隊を北方へ誘因し、その間に水上打撃部隊中心の第二艦隊がアイアンボトムサウンドに突入するという作戦内容になります。そして、第四艦隊は抑えになり最終防衛ラインを作るというものです。
作戦は成功し、機動部隊の陽動には成功します。
でも、どんな戦いだったか覚えてないんですよね。
龍驤ちゃんの飛行機発進シーンは良く覚えてますよ。
加賀さんたち見たいな弓矢変化型ではなく、シキガミ召喚型です。
アニメ初公開じゃないかな。
歴史if要素なのですが、もしミッドウェー海戦で失われた、赤城、加賀、蒼龍、飛龍が健在ならさぞ、ここから述べる海戦も有利だっただろうってことになりますが、大前提過ぎて面白みに欠けるかな。
<さて、史実に当てはめると?>
この頃になると、日本帝国海軍にも被害が結構出ていて、沈んでいる艦も多くなっていました。
艦これの世界では轟沈した艦娘は駆逐艦如月ちゃん(T_T)だけなので、大きく様相が変わっています。
(今回の映画ではその如月ちゃんが現れます?)
それでも、無理やり史実に当てはめて見ます。
昭和17年10月26日、すなわち第二次ソロモン海戦や金剛たちによるヘンダーソン飛行場砲撃の後であり、第三次ソロモン海戦の前に、ソロモン海の南で行われた空母機動部隊通しによる海戦がありました。

「南太平洋海戦」と名付けられています。
主な参加艦艇
機動部隊
一航戦 空母翔鶴、瑞鶴、瑞鳳
戦艦 比叡、霧島
重巡 利根、筑摩、鈴谷、熊野
軽巡 長良
駆逐艦 雪風、天津風、時津風他
前進部隊
二航戦 隼鷹
戦艦 金剛、榛名
重巡 高雄、愛宕、妙高、摩耶
軽巡 五十鈴
駆逐艦 親潮他
例によって赤字が、「劇場版 艦これ」のメンバーと重なっている艦です。
綾波、敷波を除いた主な艦娘と重なっていますね。
それと、一航戦、二航戦に赤字をしているのは、ここでも参加している航空戦隊が一航戦(この時は赤城、加賀が失われているので翔鶴、瑞鶴、瑞鳳が一航戦)と二航戦(隼鷹、(飛鷹、龍驤))なのです。(この時点には飛鷹は故障で帰国、龍驤は第二次ソロモン海戦で失われたので二航戦が隼鷹一隻になっていた)
艦これの世界では一航戦の赤城さん、加賀さんは失われていないのでそのまま、一航戦で。五航戦の翔鶴さん、瑞鶴さんもそのまま参加という訳で。
更に、二航戦の隼鷹の代わりに元二航戦の蒼龍、飛龍、∔二航戦新メンバーの龍驤ちゃんが参加しているという訳です。
史実の戦果は?
空母翔鶴、瑞鶴の第一次攻撃隊がホーネットを大破、第二次攻撃隊はエンタープライズを中破させました。
一方、米機動部隊は、索敵ミスや第三艦隊への攻撃に分散した為に翔鶴と瑞鳳の飛行甲板損傷にとどまりました。
猛将 角田少将のロングレンジ戦法とは!
この海戦ではロングレンジ戦法が効果的に機能しました。
空母隼鷹、翔鶴、瑞鳳が小破した後には瑞鶴を伴い、米機動部隊の攻撃範囲外から航空機を発進!「必ず拾ってやると!」との言葉通りに航空機発進と同時に敵機動部隊に艦隊毎全速で肉薄!敵機動部隊との距離を縮めることで帰りの距離を短縮し航空機を回収するという戦術を見事に成功させました!
こうして、二航戦からの三度の攻撃によって、さすがのホーネットも大破炎上で放棄。
駆逐艦秋雲、巻雲が魚雷により、とどめを刺すにいたりました。
日本機動部隊最後の勝利を飾りました!
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前回まで3回に分けて送ってきた「劇場版 艦これ」の作戦内容を部隊構成、陣形、作戦経路などの紹介、及び史実との比較ですが、その第四段になります。
今回初めて読む方は、注意!「劇場版 艦これ」の作戦については、ネタバレ要素がありますが、ストーリー上についてはネタバレ要素はあまりありません。
<前回までのあらすじ>
アイアンボトムサウンド(鉄底海峡)における異常が発見され、そこから広がっている変色海域には艤装などを劣化させる影響が分かりました。
一方、南方から大規模機動応援部隊が、アイアンボトムサウンドに向けて進行しており、この部隊が到着すると目標とするアイアンボトムサウンド(鉄底海峡)の攻略がかなり困難になります。
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劇場版艦これを歴史if要素を絡めながら解説
そこで、長門の姉さんは大規模な陽動作戦を交えた攻略作戦を立案し実行します!

どうやら作戦部隊を見ると3つの部隊に分けています。
①囮機動部隊
第一艦隊・・・空母機動部隊(連合艦隊:12隻編成)
第三艦隊・・・空母機動部隊(連合艦隊:12隻編成)
②突入部隊
第二艦隊・・・水上打撃部隊(連合艦隊:12隻編成)
③最終ライン防衛部隊
第四艦隊・・・通常編成による艦隊(6隻編成)
※艦これをご存知でない方で興味を持っていただいた方への補足説明
・艦これでは通常6隻による編成になります。
・イベント時には通常艦隊に加え、2つの艦隊を同時出撃させる連合艦隊を編成(12隻)することが出来ます。
・連合艦隊はその構成によって3種類に分かれる。
水上打撃部隊(戦艦が中心の打撃部隊及び護衛部隊)
空母機動部隊(空母が中心の機動部隊及び護衛部隊)
輸送護衛部隊(軽巡・駆逐などを中心とした輸送部隊と警戒部隊)※大型艦艇は一部を除き組み込めない。
今回は、囮機動部隊の2艦隊について説明します。
尚、囮機動部隊と言う名称が嫌いなので(それに正確にはおとりでないので)以後陽動部隊とさせていただきます。
(レイテでの小沢艦隊や第二次ソロモンでの空母龍驤による支援艦隊は囮艦隊。前者も後者も十分な飛行機がなく、正に囮にするための部隊)
<第一艦隊の艦隊編成>
第一艦隊 機動部隊の編制

強力ですね~。
旗艦は赤城さん、それに加賀さんの一航戦メンバー

そして、翔鶴ネエと瑞鶴さんの五航戦メンバー

そして、金剛、榛名姉妹
当鎮守府でも、この布陣ならほぼ最強の機動部隊になります。
第一艦隊 護衛部隊

当鎮守府では時津風ちゃんは最近ドロップしたのでまだ、Lvが低いです。
陣形は第三警戒航行序列
いわゆる輪形陣(対空警戒陣形)

※艦これでは、連合艦隊の場合は、12隻による編成を取ります。
一方、第三艦隊の編成は以下の通りです。
<第三艦隊の艦隊編成>
第三艦隊 機動部隊編成

第三艦隊 護衛部隊

陣形は第四警戒航行序列(いわゆる単縦陣の連合艦隊版)

そして、作戦海域とルートはこの様になっています。

ソロモン海進行中の敵機動部隊を北方へ誘因し、その間に水上打撃部隊中心の第二艦隊がアイアンボトムサウンドに突入するという作戦内容になります。そして、第四艦隊は抑えになり最終防衛ラインを作るというものです。
作戦は成功し、機動部隊の陽動には成功します。
でも、どんな戦いだったか覚えてないんですよね。
龍驤ちゃんの飛行機発進シーンは良く覚えてますよ。
加賀さんたち見たいな弓矢変化型ではなく、シキガミ召喚型です。
アニメ初公開じゃないかな。
歴史if要素なのですが、もしミッドウェー海戦で失われた、赤城、加賀、蒼龍、飛龍が健在ならさぞ、ここから述べる海戦も有利だっただろうってことになりますが、大前提過ぎて面白みに欠けるかな。
<さて、史実に当てはめると?>
この頃になると、日本帝国海軍にも被害が結構出ていて、沈んでいる艦も多くなっていました。
艦これの世界では轟沈した艦娘は駆逐艦如月ちゃん(T_T)だけなので、大きく様相が変わっています。
(今回の映画ではその如月ちゃんが現れます?)
それでも、無理やり史実に当てはめて見ます。
昭和17年10月26日、すなわち第二次ソロモン海戦や金剛たちによるヘンダーソン飛行場砲撃の後であり、第三次ソロモン海戦の前に、ソロモン海の南で行われた空母機動部隊通しによる海戦がありました。

「南太平洋海戦」と名付けられています。
主な参加艦艇
機動部隊
一航戦 空母翔鶴、瑞鶴、瑞鳳
戦艦 比叡、霧島
重巡 利根、筑摩、鈴谷、熊野
軽巡 長良
駆逐艦 雪風、天津風、時津風他
前進部隊
二航戦 隼鷹
戦艦 金剛、榛名
重巡 高雄、愛宕、妙高、摩耶
軽巡 五十鈴
駆逐艦 親潮他
例によって赤字が、「劇場版 艦これ」のメンバーと重なっている艦です。
綾波、敷波を除いた主な艦娘と重なっていますね。
それと、一航戦、二航戦に赤字をしているのは、ここでも参加している航空戦隊が一航戦(この時は赤城、加賀が失われているので翔鶴、瑞鶴、瑞鳳が一航戦)と二航戦(隼鷹、(飛鷹、龍驤))なのです。(この時点には飛鷹は故障で帰国、龍驤は第二次ソロモン海戦で失われたので二航戦が隼鷹一隻になっていた)
艦これの世界では一航戦の赤城さん、加賀さんは失われていないのでそのまま、一航戦で。五航戦の翔鶴さん、瑞鶴さんもそのまま参加という訳で。
更に、二航戦の隼鷹の代わりに元二航戦の蒼龍、飛龍、∔二航戦新メンバーの龍驤ちゃんが参加しているという訳です。
史実の戦果は?
空母翔鶴、瑞鶴の第一次攻撃隊がホーネットを大破、第二次攻撃隊はエンタープライズを中破させました。
一方、米機動部隊は、索敵ミスや第三艦隊への攻撃に分散した為に翔鶴と瑞鳳の飛行甲板損傷にとどまりました。
猛将 角田少将のロングレンジ戦法とは!
この海戦ではロングレンジ戦法が効果的に機能しました。
空母隼鷹、翔鶴、瑞鳳が小破した後には瑞鶴を伴い、米機動部隊の攻撃範囲外から航空機を発進!「必ず拾ってやると!」との言葉通りに航空機発進と同時に敵機動部隊に艦隊毎全速で肉薄!敵機動部隊との距離を縮めることで帰りの距離を短縮し航空機を回収するという戦術を見事に成功させました!
こうして、二航戦からの三度の攻撃によって、さすがのホーネットも大破炎上で放棄。
駆逐艦秋雲、巻雲が魚雷により、とどめを刺すにいたりました。
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