<2016年クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究>
少し前の12月9日になりますが、㈱矢野経済研究所から毎年発表されている<クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究>の2016年度版の研究結果が発表されました。
彼らが定義した「クールジャパン/オタク市場」について、「客層」「客単価」「市場構造」「主要事業者動向」「トレンド、市場規模」という観点から解説しているレポートになります。
今回はそのトピックスについてです。
トップはアイドル市場!
3年連続でアイドル関連がトップ、市場規模は1550億円、前年度の1186億円から大きく成長しています。一人当たりの出資額も7万9783円で、前年度(7万4225円)から5000円以上アップしているとのことです。
プラモデル市場は?
266億で前年に比べ1.9%の増、一人当たりの出資額は19928円。
全20項目中、9番目の出資額です。
内訳として「キャラクターモデル拡大、スケールモデル低調」との事です。
日本におけるオタク人口は?
日本における「オタク」の数は1,657万人とのことですが、日本の人口は国勢調査の結果から12700万人なので、全人口の13%と言うことになります。
調査の中で人口統計の年齢層は三区分されていて、その中での15-64歳は61%です。
「オタク」の男女比は男6:女4で、ボリュームゾーンは20-30代とのことですが、仮に上記の区分(15-64歳の割合)で割り返すと21.4%になり、約5人に一人が「オタク」に分類されることになります。
もっと年齢の高い層も結構いると思いますが、まあピークが20-30代と言うことなんでしょう。
確かにアイドルオタは、やがて卒業する方も多い様に感じます。
確かに家庭ができると好きなこともままならなくなることも多いですね。
私も単身赴任が時期的なきっかけで艦船プラモデルに復帰した訳ですし。
オタク歴は平均13年とのことです。つまり大体思春期に始まるということでしょうか。
こう「オタク・おたく」と言われると、なんだか複雑な気分ですが、何となくオタクという言葉自体最近あまり聞かない気もします。
私も単にプラモデル好き、艦これ好き、本好き、映画好き、アニメ好き、テニス好き、スポーツ観戦好き、動物好きなだけで。
好きなものを並べるとこんな風になりますが、この中で「プラモデル」、艦これ→「オンラインゲーム」、本好き→「ライトノベル(ラノベ)」、「アニメ」はオタクとして分類されていることから、大概おたくに分類される人なんだなあ~としみじみ思いました。
しかし、5人に1人がオタクに分類されるのなら、かなり普通ということだと思います。
「ライトノベル」については、最近ではどこに境界があるのか難しくなってきました。
トムクルーズが主演でハリウッド映画化された「ALL NEED IS KILL」(桜坂洋著)も原作はラノベという紹介になっています。
上記の小説がラノベの分類なのが、ずーっと気になっているんですよね。
タイムリープは、SFでもラノベでも結構使われるネタです。むしろバトル系のSFだと思っています。
主人公が高校生で、ヒロインも女子高校生なんかだとラノベの領域に近くなりますけどね。
「時をかける少女」など多くの著作がある超有名SF作家の筒井康隆氏も「最初にライトノベルを書いたのは僕だよ」なんて発言もしています。
「時かけ」は、本で読んだことがある方は少ないかも知れませんが、何度も映画化、アニメ化、ドラマ化されているので大概の方が見たことがあるでしょう。
逆に、もっかNo1ベストセラーの「君の名は。」も立派なライトノベルでしょうね。
(映画も良かったです。)
この本の出版元はKADOKAWA/メディアワークスの文庫だし、そのスピンオフ的な「Another Side:Earthbound 」は角川スニーカー文庫より出版されているので、十分ラノベです。
色々書いてしまいましたが、私が言いたいのは、現在の日本において、もはや「オタク」文化と「非オタク文化」は境界線があいまいで一般的なことになっていると言うことです。
本題に戻りますと、その他、この調査結果のまとめの中で
・未婚者で現在恋人のいない人が半数を超える。
・世帯収入は「300~500万円未満」がピーク。
とあります。
しかし、確か、今の20-30代の平均がそんな感じだった様な。
恋人がいない割合について
国立社会保障・人口問題研究所が行った
「第15回出生動向基本調査」
この結果によると18歳以上50歳未満の独身者では
「彼氏がいない女性の割合は約60%、彼女がいない男性の割合は約70%」
になっています。
世帯収入について
又、厚生労働省が7月に発表した
「国民生活基礎調査の概況(2015)」
によると平均世帯所得は541.9万円、平均以下の収入世帯が61.2%
となっています。
とまあ、現在の日本の世相を普通に表している様にも見えます。
そしてオタクの年間消費金額は
・消費金額は1-5万円未満がボリュームゾーンみたいです。
きっとライトオタが多いことになります。
もっと使っているよ!という方も多いと思いますが。
ちょっと残念なのは、プラモデルのスケールモデルが低調というとこですね。
私としては、もっともっと多くの人に試していただきたいと思っているのですが。
模型各社は努力されていますが、調査結果だけから見ると、市場の広がりには結びついていないようです。
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更にご興味ある方は、㈱矢野経済研究所のHPにサマリーがありますし、データーも販売されています。
そちらを見ていただければと思います。
少し前の12月9日になりますが、㈱矢野経済研究所から毎年発表されている<クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究>の2016年度版の研究結果が発表されました。
彼らが定義した「クールジャパン/オタク市場」について、「客層」「客単価」「市場構造」「主要事業者動向」「トレンド、市場規模」という観点から解説しているレポートになります。
今回はそのトピックスについてです。
トップはアイドル市場!
3年連続でアイドル関連がトップ、市場規模は1550億円、前年度の1186億円から大きく成長しています。一人当たりの出資額も7万9783円で、前年度(7万4225円)から5000円以上アップしているとのことです。
プラモデル市場は?
266億で前年に比べ1.9%の増、一人当たりの出資額は19928円。
全20項目中、9番目の出資額です。
内訳として「キャラクターモデル拡大、スケールモデル低調」との事です。
日本におけるオタク人口は?
日本における「オタク」の数は1,657万人とのことですが、日本の人口は国勢調査の結果から12700万人なので、全人口の13%と言うことになります。
調査の中で人口統計の年齢層は三区分されていて、その中での15-64歳は61%です。
「オタク」の男女比は男6:女4で、ボリュームゾーンは20-30代とのことですが、仮に上記の区分(15-64歳の割合)で割り返すと21.4%になり、約5人に一人が「オタク」に分類されることになります。
もっと年齢の高い層も結構いると思いますが、まあピークが20-30代と言うことなんでしょう。
確かにアイドルオタは、やがて卒業する方も多い様に感じます。
確かに家庭ができると好きなこともままならなくなることも多いですね。
私も単身赴任が時期的なきっかけで艦船プラモデルに復帰した訳ですし。
オタク歴は平均13年とのことです。つまり大体思春期に始まるということでしょうか。
こう「オタク・おたく」と言われると、なんだか複雑な気分ですが、何となくオタクという言葉自体最近あまり聞かない気もします。
私も単にプラモデル好き、艦これ好き、本好き、映画好き、アニメ好き、テニス好き、スポーツ観戦好き、動物好きなだけで。
好きなものを並べるとこんな風になりますが、この中で「プラモデル」、艦これ→「オンラインゲーム」、本好き→「ライトノベル(ラノベ)」、「アニメ」はオタクとして分類されていることから、大概おたくに分類される人なんだなあ~としみじみ思いました。
しかし、5人に1人がオタクに分類されるのなら、かなり普通ということだと思います。
トムクルーズが主演でハリウッド映画化された「ALL NEED IS KILL」(桜坂洋著)も原作はラノベという紹介になっています。
上記の小説がラノベの分類なのが、ずーっと気になっているんですよね。
タイムリープは、SFでもラノベでも結構使われるネタです。むしろバトル系のSFだと思っています。
主人公が高校生で、ヒロインも女子高校生なんかだとラノベの領域に近くなりますけどね。
「時をかける少女」など多くの著作がある超有名SF作家の筒井康隆氏も「最初にライトノベルを書いたのは僕だよ」なんて発言もしています。
「時かけ」は、本で読んだことがある方は少ないかも知れませんが、何度も映画化、アニメ化、ドラマ化されているので大概の方が見たことがあるでしょう。
逆に、もっかNo1ベストセラーの「君の名は。」も立派なライトノベルでしょうね。
(映画も良かったです。)
この本の出版元はKADOKAWA/メディアワークスの文庫だし、そのスピンオフ的な「Another Side:Earthbound 」は角川スニーカー文庫より出版されているので、十分ラノベです。
色々書いてしまいましたが、私が言いたいのは、現在の日本において、もはや「オタク」文化と「非オタク文化」は境界線があいまいで一般的なことになっていると言うことです。
本題に戻りますと、その他、この調査結果のまとめの中で
・未婚者で現在恋人のいない人が半数を超える。
・世帯収入は「300~500万円未満」がピーク。
とあります。
しかし、確か、今の20-30代の平均がそんな感じだった様な。
恋人がいない割合について
国立社会保障・人口問題研究所が行った
「第15回出生動向基本調査」
この結果によると18歳以上50歳未満の独身者では
「彼氏がいない女性の割合は約60%、彼女がいない男性の割合は約70%」
になっています。
世帯収入について
又、厚生労働省が7月に発表した
「国民生活基礎調査の概況(2015)」
によると平均世帯所得は541.9万円、平均以下の収入世帯が61.2%
となっています。
とまあ、現在の日本の世相を普通に表している様にも見えます。
そしてオタクの年間消費金額は
・消費金額は1-5万円未満がボリュームゾーンみたいです。
きっとライトオタが多いことになります。
もっと使っているよ!という方も多いと思いますが。
ちょっと残念なのは、プラモデルのスケールモデルが低調というとこですね。
私としては、もっともっと多くの人に試していただきたいと思っているのですが。
模型各社は努力されていますが、調査結果だけから見ると、市場の広がりには結びついていないようです。
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