引き続いて「護衛艦いずも」(主に武装)を接写して見ました!
ハセガワ製 1/700 「護衛艦いずも」の製作日誌の中で、搭載機や車両については解説しましたが、護衛艦いずも自体の武装については手つかずだったので今回、武装についての解説です。
「護衛艦いずも」は同じDDH(ヘリコプター搭載護衛艦)の「護衛艦ひゅうが」や「同 いせ」と異なり、自身では攻撃の為の武装をほとんど持っていません。
攻撃や遠距離防御は他の護衛艦に頼る形になります。
新型DDHは、司令部機能が充実していますが、取り分け、護衛艦いずも、かがはFIC(Flag Infomation Center:司令部作戦室)が充実しています。
艦隊旗艦としての機能を高めた艦と言えます。
(停泊中でさえ、艦内の司令部に出勤するとのことです)
しかし、いずも型の自衛の為の装備は最新型のものを備えています。
(一部旧式のあるけれど)
その辺りを見て見ましょう。
艦首飛行甲板上

ご存知、高性能20mm機関砲(CIWS)(アメリカではファランクスと呼ぶ)
よく見るとお分かりの通り、旧式のCIWSブロック1Aです。
(白色のレドーム横に光学レンズがないので区別できます)
建造途中から色々言われていましたが、どっかの護衛艦から取って来たとの曰くです。
又、飛行甲板にちょこんと載っていることから、将来的に取り外してVTOLなどを載せる空母にするつもりでは?なんて憶測もありますよね。
艦橋前

護衛艦いずもから新たに装備された Mk.15 mod.31SeaRAM発射機です。
こちら、CIWSの架台、レーダー、光学センサーに20mm機関砲の代わりにRIM-116艦対空ミサイル11連装発射機を組み合わせたものです。
独立して稼働し、正確にミサイルを指向できます。
最大射程は15km
プラモデルでは再現していませんが、ブラストディフレクターといって、ミサイル発射機後部に小さな防護版がついています。(普通に見る分には小さすぎて、見分けがつきませんが)
艦橋にはOPS-50レーダーがついています。
ミサイル誘導が必要ないので、あきづき型やひゅうが型の様にXバンドのイルミネーターは不要で、Cバンドのみのフェイズドアレイレーダーです。
レーダーには最重要の電子機器で、全てはここから始まると言っても過言ではありませんが、レーダーだけで記事になるので又、別の機会にでも)
船体中央部

面白いのが船体中央部のスポンソンで、Mk.137 mod.2チャフ/フレア発射機が装備されています。
両舷にそれぞれ、3基ずつ計6基装備されています。
対艦ミサイル対策装備として、レーダー誘導にはチャフ(アルミの切片)、IR誘導(赤外線誘導)にはフレア(熱源)を発射し、撹乱します。

もうひとつ面白いのが、黄色く囲った部分で、
上が投射型静止式ジャマーFAJです。
スクリューなどが発するものと似た音響を発する、魚雷対策用の囮を投射する機材です。
砲塔状の4連装発射機で旋回、仰角を取ることができます。
下の黄色の丸で囲った部分は、自走式デコイ MOD発射機を格納している箇所です。
こちらはFAJと異なり、自身で動力を持っている自走式の囮を発射します。4連装の発射機が両舷に装備されています。
このFAJとMODはともに「あきづき」型護衛艦と共通の新装備でDDHでは「いずも」型が初装備です。
魚雷対策には、気泡で船体を包み音を伝えにくくするマスカーと言うのもあります。
艦尾

艦尾にも、CIWSとSeaRAMが装備されています。
艦尾右舷にCIWS、艦尾左舷にSeaRAMです。
艦尾のCIWSも少し古いタイプのブロック1Aです。なので光学センサーが付いていません。
今回は触っていませんが、護衛艦こんごうで行ったようにCIWSの重心は真鍮線に置き換えても良かったかも知れません。
その他、護衛艦いずもには、12.7mm機関銃ブローニングM2を搭載する為の防盾付き架台がいくつか用意されています。
(このプラモデルでは未搭載)
左舷に3か所、右舷に2か所、艦尾中央に1か所です。こちらは固有の装備ではなく、搭載品扱いです。
艦橋アンテナ

FAJやMOD同様の対ミサイル防衛装備と言えば、NOLQ-3D-1 電子戦装置(ECM)です。
艦橋の右側に張り出したところにあるのと、非対称に右側にも装備されています。
要するに自ら妨害電波を出すジャミング装置です。
護衛艦いずもには他の護衛艦にも増してアンテナ類が山ほどありますが、これらは解説しきれないので省略です。
艦尾、11m作業艇収納レセス

いずもには11m作業艇が左右に搭載されています。
作業艇は鮮やかな水色のバンドで固縛されているので、水色の紐で固定して見ました。

護衛艦いずもは、日本の護衛艦で三連装短魚雷発射装置を持っていない珍しい護衛艦です。
まあ、対潜防衛はヘリコプターに任せる訳なので不要ですが。
そういった意味では、イージス護衛艦の充実、あきづき型における僚艦防衛能力など様々な護衛艦がそろってきて
始めていずもの様な司令部機能、防衛、災害援助などに特化した護衛艦が出現できた訳です。
この様に模型の各部を見ていくのも楽しいですね。
私も書いていて楽しいです。
最後までありがとうございました!
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ハセガワ製 1/700 「護衛艦いずも」の製作日誌の中で、搭載機や車両については解説しましたが、護衛艦いずも自体の武装については手つかずだったので今回、武装についての解説です。
「護衛艦いずも」は同じDDH(ヘリコプター搭載護衛艦)の「護衛艦ひゅうが」や「同 いせ」と異なり、自身では攻撃の為の武装をほとんど持っていません。
攻撃や遠距離防御は他の護衛艦に頼る形になります。
新型DDHは、司令部機能が充実していますが、取り分け、護衛艦いずも、かがはFIC(Flag Infomation Center:司令部作戦室)が充実しています。
艦隊旗艦としての機能を高めた艦と言えます。
(停泊中でさえ、艦内の司令部に出勤するとのことです)
しかし、いずも型の自衛の為の装備は最新型のものを備えています。
(一部旧式のあるけれど)
その辺りを見て見ましょう。
艦首飛行甲板上

ご存知、高性能20mm機関砲(CIWS)(アメリカではファランクスと呼ぶ)
よく見るとお分かりの通り、旧式のCIWSブロック1Aです。
(白色のレドーム横に光学レンズがないので区別できます)
建造途中から色々言われていましたが、どっかの護衛艦から取って来たとの曰くです。
又、飛行甲板にちょこんと載っていることから、将来的に取り外してVTOLなどを載せる空母にするつもりでは?なんて憶測もありますよね。
艦橋前

護衛艦いずもから新たに装備された Mk.15 mod.31SeaRAM発射機です。
こちら、CIWSの架台、レーダー、光学センサーに20mm機関砲の代わりにRIM-116艦対空ミサイル11連装発射機を組み合わせたものです。
独立して稼働し、正確にミサイルを指向できます。
最大射程は15km
プラモデルでは再現していませんが、ブラストディフレクターといって、ミサイル発射機後部に小さな防護版がついています。(普通に見る分には小さすぎて、見分けがつきませんが)
艦橋にはOPS-50レーダーがついています。
ミサイル誘導が必要ないので、あきづき型やひゅうが型の様にXバンドのイルミネーターは不要で、Cバンドのみのフェイズドアレイレーダーです。
レーダーには最重要の電子機器で、全てはここから始まると言っても過言ではありませんが、レーダーだけで記事になるので又、別の機会にでも)
船体中央部

面白いのが船体中央部のスポンソンで、Mk.137 mod.2チャフ/フレア発射機が装備されています。
両舷にそれぞれ、3基ずつ計6基装備されています。
対艦ミサイル対策装備として、レーダー誘導にはチャフ(アルミの切片)、IR誘導(赤外線誘導)にはフレア(熱源)を発射し、撹乱します。

もうひとつ面白いのが、黄色く囲った部分で、
上が投射型静止式ジャマーFAJです。
スクリューなどが発するものと似た音響を発する、魚雷対策用の囮を投射する機材です。
砲塔状の4連装発射機で旋回、仰角を取ることができます。
下の黄色の丸で囲った部分は、自走式デコイ MOD発射機を格納している箇所です。
こちらはFAJと異なり、自身で動力を持っている自走式の囮を発射します。4連装の発射機が両舷に装備されています。
このFAJとMODはともに「あきづき」型護衛艦と共通の新装備でDDHでは「いずも」型が初装備です。
魚雷対策には、気泡で船体を包み音を伝えにくくするマスカーと言うのもあります。
艦尾

艦尾にも、CIWSとSeaRAMが装備されています。
艦尾右舷にCIWS、艦尾左舷にSeaRAMです。
艦尾のCIWSも少し古いタイプのブロック1Aです。なので光学センサーが付いていません。
今回は触っていませんが、護衛艦こんごうで行ったようにCIWSの重心は真鍮線に置き換えても良かったかも知れません。
その他、護衛艦いずもには、12.7mm機関銃ブローニングM2を搭載する為の防盾付き架台がいくつか用意されています。
(このプラモデルでは未搭載)
左舷に3か所、右舷に2か所、艦尾中央に1か所です。こちらは固有の装備ではなく、搭載品扱いです。
艦橋アンテナ

FAJやMOD同様の対ミサイル防衛装備と言えば、NOLQ-3D-1 電子戦装置(ECM)です。
艦橋の右側に張り出したところにあるのと、非対称に右側にも装備されています。
要するに自ら妨害電波を出すジャミング装置です。
護衛艦いずもには他の護衛艦にも増してアンテナ類が山ほどありますが、これらは解説しきれないので省略です。
艦尾、11m作業艇収納レセス

いずもには11m作業艇が左右に搭載されています。
作業艇は鮮やかな水色のバンドで固縛されているので、水色の紐で固定して見ました。

護衛艦いずもは、日本の護衛艦で三連装短魚雷発射装置を持っていない珍しい護衛艦です。
まあ、対潜防衛はヘリコプターに任せる訳なので不要ですが。
そういった意味では、イージス護衛艦の充実、あきづき型における僚艦防衛能力など様々な護衛艦がそろってきて
始めていずもの様な司令部機能、防衛、災害援助などに特化した護衛艦が出現できた訳です。
この様に模型の各部を見ていくのも楽しいですね。
私も書いていて楽しいです。
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