<1/700 DDH-183 護衛艦いずも ハセガワ製 建造日誌5日目>
護衛艦の塗装色まとめ
前回までに護衛艦いずもの上部構造物の設置が一通り終わりました。
艦橋周辺から、キャットウォークまでエッチングパーツも交えての設置です。
護衛艦いずものこれまでの建造日誌はこちら
↓
護衛艦いずも建造日誌
これから護衛艦いずもの塗装ですが、護衛艦の塗装で塗装色で悩まれる方は多いと思われます。
何を隠そう、ちょうど1年前、護衛艦ちょうかいで船体色を塗装しようと考えた時、その塗装色について悩みました。
相当、モヤモヤしていたのです。
護衛艦のカラーに対する疑問は主に二つ
①単色なのか、複数あるのか?
②実際のところ、どんな色なのか
Mrカラーからも、タミヤカラーでも呉海軍工廠や佐世保の特色は発売されていますが、護衛艦の船体色はありません。
護衛艦って、やっぱ人気がないのかな~。だから特色がないのかな~
なんて思っていました。
そこで、今回は護衛艦の塗装色についてまとめて見ました。
護衛艦のプラモデル、ハセガワさんの「ちょうかい」には次の様な色指定がありました。
写真はこんごうの色指定ですが、ちょうかいも同じです。

ハセガワさんの指定だと、護衛艦の甲板色も船体色も
Mrカラー グレー307とフラットブラック33の9:1の混色指定です。
ちょうかいを作ったころはプラモデルを再開して、間もない頃で万事、適当に作っていたので、呉海軍工廠色で代用しました。
(佐世保は流石に暗すぎる様に感じたので、護衛艦は少し明るめのグレーのイメージでした)

しかし、見ていただくと分かる通り、全体に色が均一でフラットな感じです。
実艦の写真を見るとどうでしょうか?
海上自衛隊のHPギャラリーから参照しています。
同じ護衛艦こんごうでも光の具合で色は全く異なって見えます。
船体色と上部構造物の色は同じはずなのに全く異なって見えます。

又、甲板色と船体色も同じように見えます。

良く分からんなーと思っていた時に「ピットロード」さんから護衛艦の特色が出ているのを知りました。

船体色と甲板色の2色セットです。
中身はこんな感じです。手作り感満載。まあ、ピットロードさんの製品はプラモデルの箱からして手作り感がありますからね。

ビンを良く見ていただくと分かる様に、色粉がかなり沈殿しています。
これがかなりしつこくてよっぽど気合を入れて混ぜないと混ざりません。
混ぜ切らないとちゃんと特色が出ないから注意です。
こんごうはそんな感じでピットロードさんの特色で塗装しました。

照明が暗く、分かりずらい写真で申し訳ありませんが、ちょうかいの模型写真より変化が出てきたのが分かると思います。
そんな、感じである程度護衛艦の色について、もやもやがすっきりし始めた頃、
Mrカラーさんから「海上自衛隊護衛艦カラーセット」
が2016年5月頃発売されることが、発表されました。
ありがとうございます!

護衛艦いずもはこのMrカラーの特色セットで塗装することにしました。
セットの中身はこんな感じです。

カラー護衛艦特色3点セット" border="0" width="730" height="548" />
説明によると
護衛艦の色指定はパントーン(色見本帳)で指定されており、色見本にに従って塗装されています。
Mrカラー 海上自衛隊カラーセット
●SC17 船体色・上部構造物色 2704(灰色、N5)
●SC18 甲板色 2705(暗灰色、N4)
●SC19 滑り止め塗装色
これで護衛艦の色についてもかなりすっきりしました。
ちなみに私も普段商品開発を行っているのですが、パッケージの色の指定にパントーンのNoで話をします。
色というのはかなり微妙なのでこの様な共通のワードが必要な訳です。
ですからデザイン会社、印刷会社などデザインに関わるところは、パントーンや他の色見本帳は必ず持っています。

ところで、当初理解があまりなかったころ、護衛艦の戦闘通路、ヘリコプター離発着用の飛行甲板などの塗装色は何色なのだろうという疑問がありました。
この部分の色は、基本色は甲板色です。しかしながら、塗料に砂を混ぜて滑り止めを行っているので光の反射が抑えられて暗く映ります。
Mrカラーさんの滑り止め塗装色はその見え方の最大公約数的な色を出している訳です。

いずもの飛行甲板はほとんどの部分にこの滑り止めが入っています。ただ、よく見てみると端のわずかな部分は滑り止めが入っていない様です。
なので少し縁取る様に甲板色を塗りました。
キャットウォークは船体色で塗装したので、いずもに関しては甲板色の出番はここだけです。
全通甲板式の「いずも」や「ひゅうが」など以外は滑り止め塗装色を使うことは余りないのでバランスが取れて良いかも知れません。
ちなみに、このMrカラーの特色とピットロードさんの特色に違いがあるのか比較して見ました。

大勢で見ると大きく外している訳ではないのですが、船体色については、ピットさんの方が、Y(黄色)がほんのわずか強い様に感じます。
逆に、甲板色については、ピットさんはわずかにC(藍)が強い様に思います。こちらの方が船体色より違いがあります。
我々パッケージの印刷の立ち上げ時には色を見本に合わせて見るのですが、色をC、M、Y、Kで分解して表現します。
C・・・シアン(藍・青)
M・・・マゼンダ(赤)
Y・・・イエロー(黄色)
K・・・キー・プレート(黒)
の4色です。そして、Mを足すとかYを足すとかして調整します。
そして、金や銀、特別な色を出す時には特色を作る訳です。
これは印刷物の関係の話で、画面などはRGB(レッド・グリーン・ブルー)で表現する様ですがこちらは慣れていません。
カラーセットに話を戻すと、どちらを選んでも良いと思いますが、Mrカラーさんは色の専門メーカー、パントーンカラーに合わせて作っている訳ですので間違いないでしょう。
半光沢にしているのも塗料の質を合わせているのだと思います。
ピットロードさんのカラーは色粉が相当沈殿し、なかなか混ざらないのでそこはストレスです。
特色を選ぶのは素直にMrカラーさんの特色にするのがストレスレスです。
でも新品のピットロードカラーセット1セット持ってるんですよね。
どっかで使わないと勿体ないのですよ。
今回は護衛艦の塗装色の話でした。
塗装色でもっともモヤモヤしていたところだけにまとめる機会ができて良かったです。
同じように護衛艦の塗装色について、もやっている方が参考になれば幸いです。
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護衛艦の塗装色まとめ
前回までに護衛艦いずもの上部構造物の設置が一通り終わりました。
艦橋周辺から、キャットウォークまでエッチングパーツも交えての設置です。
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護衛艦いずも建造日誌
これから護衛艦いずもの塗装ですが、護衛艦の塗装で塗装色で悩まれる方は多いと思われます。
何を隠そう、ちょうど1年前、護衛艦ちょうかいで船体色を塗装しようと考えた時、その塗装色について悩みました。
相当、モヤモヤしていたのです。
護衛艦のカラーに対する疑問は主に二つ
①単色なのか、複数あるのか?
②実際のところ、どんな色なのか
Mrカラーからも、タミヤカラーでも呉海軍工廠や佐世保の特色は発売されていますが、護衛艦の船体色はありません。
護衛艦って、やっぱ人気がないのかな~。だから特色がないのかな~
なんて思っていました。
そこで、今回は護衛艦の塗装色についてまとめて見ました。
護衛艦のプラモデル、ハセガワさんの「ちょうかい」には次の様な色指定がありました。
写真はこんごうの色指定ですが、ちょうかいも同じです。

ハセガワさんの指定だと、護衛艦の甲板色も船体色も
Mrカラー グレー307とフラットブラック33の9:1の混色指定です。
ちょうかいを作ったころはプラモデルを再開して、間もない頃で万事、適当に作っていたので、呉海軍工廠色で代用しました。
(佐世保は流石に暗すぎる様に感じたので、護衛艦は少し明るめのグレーのイメージでした)

しかし、見ていただくと分かる通り、全体に色が均一でフラットな感じです。
実艦の写真を見るとどうでしょうか?
海上自衛隊のHPギャラリーから参照しています。
同じ護衛艦こんごうでも光の具合で色は全く異なって見えます。
船体色と上部構造物の色は同じはずなのに全く異なって見えます。

又、甲板色と船体色も同じように見えます。

良く分からんなーと思っていた時に「ピットロード」さんから護衛艦の特色が出ているのを知りました。

船体色と甲板色の2色セットです。
中身はこんな感じです。手作り感満載。まあ、ピットロードさんの製品はプラモデルの箱からして手作り感がありますからね。

ビンを良く見ていただくと分かる様に、色粉がかなり沈殿しています。
これがかなりしつこくてよっぽど気合を入れて混ぜないと混ざりません。
混ぜ切らないとちゃんと特色が出ないから注意です。
こんごうはそんな感じでピットロードさんの特色で塗装しました。

照明が暗く、分かりずらい写真で申し訳ありませんが、ちょうかいの模型写真より変化が出てきたのが分かると思います。
そんな、感じである程度護衛艦の色について、もやもやがすっきりし始めた頃、
Mrカラーさんから「海上自衛隊護衛艦カラーセット」
が2016年5月頃発売されることが、発表されました。
ありがとうございます!

護衛艦いずもはこのMrカラーの特色セットで塗装することにしました。
セットの中身はこんな感じです。

カラー護衛艦特色3点セット" border="0" width="730" height="548" />
説明によると
護衛艦の色指定はパントーン(色見本帳)で指定されており、色見本にに従って塗装されています。
Mrカラー 海上自衛隊カラーセット
●SC17 船体色・上部構造物色 2704(灰色、N5)
●SC18 甲板色 2705(暗灰色、N4)
●SC19 滑り止め塗装色
これで護衛艦の色についてもかなりすっきりしました。
ちなみに私も普段商品開発を行っているのですが、パッケージの色の指定にパントーンのNoで話をします。
色というのはかなり微妙なのでこの様な共通のワードが必要な訳です。
ですからデザイン会社、印刷会社などデザインに関わるところは、パントーンや他の色見本帳は必ず持っています。

ところで、当初理解があまりなかったころ、護衛艦の戦闘通路、ヘリコプター離発着用の飛行甲板などの塗装色は何色なのだろうという疑問がありました。
この部分の色は、基本色は甲板色です。しかしながら、塗料に砂を混ぜて滑り止めを行っているので光の反射が抑えられて暗く映ります。
Mrカラーさんの滑り止め塗装色はその見え方の最大公約数的な色を出している訳です。

いずもの飛行甲板はほとんどの部分にこの滑り止めが入っています。ただ、よく見てみると端のわずかな部分は滑り止めが入っていない様です。
なので少し縁取る様に甲板色を塗りました。
キャットウォークは船体色で塗装したので、いずもに関しては甲板色の出番はここだけです。
全通甲板式の「いずも」や「ひゅうが」など以外は滑り止め塗装色を使うことは余りないのでバランスが取れて良いかも知れません。
ちなみに、このMrカラーの特色とピットロードさんの特色に違いがあるのか比較して見ました。

大勢で見ると大きく外している訳ではないのですが、船体色については、ピットさんの方が、Y(黄色)がほんのわずか強い様に感じます。
逆に、甲板色については、ピットさんはわずかにC(藍)が強い様に思います。こちらの方が船体色より違いがあります。
我々パッケージの印刷の立ち上げ時には色を見本に合わせて見るのですが、色をC、M、Y、Kで分解して表現します。
C・・・シアン(藍・青)
M・・・マゼンダ(赤)
Y・・・イエロー(黄色)
K・・・キー・プレート(黒)
の4色です。そして、Mを足すとかYを足すとかして調整します。
そして、金や銀、特別な色を出す時には特色を作る訳です。
これは印刷物の関係の話で、画面などはRGB(レッド・グリーン・ブルー)で表現する様ですがこちらは慣れていません。
カラーセットに話を戻すと、どちらを選んでも良いと思いますが、Mrカラーさんは色の専門メーカー、パントーンカラーに合わせて作っている訳ですので間違いないでしょう。
半光沢にしているのも塗料の質を合わせているのだと思います。
ピットロードさんのカラーは色粉が相当沈殿し、なかなか混ざらないのでそこはストレスです。
特色を選ぶのは素直にMrカラーさんの特色にするのがストレスレスです。
でも新品のピットロードカラーセット1セット持ってるんですよね。
どっかで使わないと勿体ないのですよ。
今回は護衛艦の塗装色の話でした。
塗装色でもっともモヤモヤしていたところだけにまとめる機会ができて良かったです。
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