7度傾いていた空母 飛鷹はどの様に見えるか見て見ましょう
ご承知の通り、空母飛鷹は、日本郵船の豪華客船 出雲丸からの改造空母です。
空母飛鷹の建造日誌はこちら
↓
空母飛鷹建造日誌
その大きさは赤城や加賀、翔鶴、瑞鶴といった大型空母と比べると見劣りしますが、飛龍や蒼龍といった中型空母と比べても
それほどひけを取りません。
飛鷹の飛行甲板の全長は210.3m、蒼龍、飛龍が216.9mです。ちなみに赤城さんは249.2m、加賀さんは248.6mです。
改造空母(あの、ちと、ちよでさえ)は普通、飛行甲板の下に艦橋を持っていったのですが、隼鷹型だけは島(アイランド)型艦橋といって、艦橋を飛行甲板の上に設置したものでした。
しかも、それまでの島型艦橋の多くが煙突と分離していたのですが、飛鷹、隼鷹は煙突と一体型になった大型の島型艦橋になっていました。
日本海軍は排煙と気流の関係から島型の大型艦橋を嫌っていましたが、煙突を外側に26度傾斜させて、高さを飛行甲板から17m以上にすれば支障がないことが確認されて実施に踏み切った訳です。

この煙突と一体型になった島型艦橋は以降、空母大鳳や大和型3番艦を改造した空母信濃にも採用されました。
そういった意味で、非常に進んでいた、空母飛鷹、隼鷹ですが、ある意味抜けているというか、急いで改造したので欠点に目をつぶったのか「空母「飛鷹」海戦記」 志柿謙吉著 によると、燃料が満載時や空の時にはこの大型艦橋側の右側に7度傾いていたということです。
7度傾くとどんな風に見えるか気になったので模型で再現して見ました!
まずは傾いていない状況です。

次に7度傾いた状況を再現です。
7度を模型で再現すると飛鷹の全幅は
27.3m⇒1/700模型では39mm
7度傾いていたということは、tan7=0.12
39*0.12=4.7mm
約5mm弱左サイドを上げて見ました。

たかが、7度ですがすごく傾いて見えますね。確かにこんなに傾いて飛行機の離着陸は無理でしょうね。
こんなんでは当然支障が出ると、1943年に内地に戻った際に左舷の空所にバラストを積んで傾斜を緩和し、3度までの傾きになりました。
3度傾いた状況を再現しました!
3度は同様の計算で
tan3=0.052 39*0.052=2.0mmを左サイドを上げて見ました。

確かに緩和されたけど、これで離着陸ができるんでしょうか?
開戦当初の熟練飛行士ならなんとかするかも知れませんが、後期の飛行士には無理だったでしょうね。
とはいえ、これは燃料が満載か空の時です。燃料タンクに空きが出れば、重油を左サイドに移すことでバランスを取ることが出来ます。
さて、次からは空母飛鷹=いずも丸⇒護衛艦いずも ということで少し前に作った護衛艦いずもの建造日誌です。
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↓( ̄^ ̄)ゞ
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改造空母(あの、ちと、ちよでさえ)は普通、飛行甲板の下に艦橋を持っていったのですが、隼鷹型だけは島(アイランド)型艦橋といって、艦橋を飛行甲板の上に設置したものでした。
しかも、それまでの島型艦橋の多くが煙突と分離していたのですが、飛鷹、隼鷹は煙突と一体型になった大型の島型艦橋になっていました。
日本海軍は排煙と気流の関係から島型の大型艦橋を嫌っていましたが、煙突を外側に26度傾斜させて、高さを飛行甲板から17m以上にすれば支障がないことが確認されて実施に踏み切った訳です。

この煙突と一体型になった島型艦橋は以降、空母大鳳や大和型3番艦を改造した空母信濃にも採用されました。
そういった意味で、非常に進んでいた、空母飛鷹、隼鷹ですが、ある意味抜けているというか、急いで改造したので欠点に目をつぶったのか「空母「飛鷹」海戦記」 志柿謙吉著 によると、燃料が満載時や空の時にはこの大型艦橋側の右側に7度傾いていたということです。
7度傾くとどんな風に見えるか気になったので模型で再現して見ました!
まずは傾いていない状況です。

次に7度傾いた状況を再現です。
7度を模型で再現すると飛鷹の全幅は
27.3m⇒1/700模型では39mm
7度傾いていたということは、tan7=0.12
39*0.12=4.7mm
約5mm弱左サイドを上げて見ました。

たかが、7度ですがすごく傾いて見えますね。確かにこんなに傾いて飛行機の離着陸は無理でしょうね。
こんなんでは当然支障が出ると、1943年に内地に戻った際に左舷の空所にバラストを積んで傾斜を緩和し、3度までの傾きになりました。
3度傾いた状況を再現しました!
3度は同様の計算で
tan3=0.052 39*0.052=2.0mmを左サイドを上げて見ました。

確かに緩和されたけど、これで離着陸ができるんでしょうか?
開戦当初の熟練飛行士ならなんとかするかも知れませんが、後期の飛行士には無理だったでしょうね。
とはいえ、これは燃料が満載か空の時です。燃料タンクに空きが出れば、重油を左サイドに移すことでバランスを取ることが出来ます。
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