前回で艦これプラモデル 艦娘 軽空母龍驤のキット説明をしました。
わたくしGAKUTENは、どうも龍驤を見ると手に入れたくなる様で以前、プラモデル屋さんで見かけた時にすでに購入済みでした。
しかも、まだ作っていない!
これってプラモ好きには頷いていただける習性かと思いますが、欲しいと思うプラモを見つけるととりあえず購入してしまう。
私、本もこの部類なのですが、そんな感じでした。
フジミ 1/700 シーウェイモデル 航空母艦 龍驤 一次改装後
そんな訳で、艦娘版とは言え同じ龍驤を購入する分にいささかの戸惑いがありました。
しかしながら、以前購入したのはフジミ製 「1/700 シーウェイモデル 特-31 航空母艦 龍驤」で一次改装後のモデルです。

こちらは二次改装後、だったら違うモデルじゃないかと理由を付けて「艦これプラモデルの龍驤ちゃん」にお越しになっていただくことになりました。
ところで、このフジミさんの龍驤ですが、フジミさんはならではのこだわりと言いますか、龍驤に関しては一次改装後と二次改装後の2種類を持っています。もともとフジミさんは静協時代にウォーターラインシリーズで龍驤(二次改装後)を出していたのですが、脱退した後、2009年一次改装後、2010年二次改装後を新規金型で発売されました。
比較的っていうか結構新しいモデルなのですが、ちょっと評判はいまいちの様です。とは言え、この部分は実際に作った後に評価したいと思いますが、いったい何時になることやら。
龍驤と言えば、友鶴事件と第四艦隊事件とは切っても切り離せない船です。
この両事件は、船体構造に起因する事件なのですが日本の軍艦のみならず、戦後の造船まで影響した事件なので簡単に紹介します。
こう言うことって地味なんですけど、船の形や艤装まで大きく影響しているんですよね。
友鶴事件と第四艦隊事件概略
友鶴事件
1934年(昭和9年)3月、水雷戦隊の夜間演習中に千鳥型水雷艇友鶴が荒天状況の中、転覆し、死者行方不明者100名以上を出す惨事になった。
原因は復元力(横倒しになった時に戻る力)不足(操艦の未熟さもあった様ですが)によるもの。
背景として、ワシントン軍縮条約やロンドン軍縮条約により、補助艦艇まで建造制限のある中、小さい船にたくさん艤装を盛り込んだためのトップヘビーな作りの為。以後復元力は戦艦・空母で60度、巡洋艦90度、駆逐艦・水雷艇で90-110度持つことが要求された。
第四艦隊事件
1935年9月、友鶴事件の翌年、演習用として編成された第四艦隊が演習中台風に見舞われた。前年の友鶴事件で復元性改善対策が施されていたにも関わらず、多くの艦艇が損害を受けた。特に最新鋭駆逐艦吹雪型は初雪、夕霧は艦首切断の被害を受けたことは衝撃であった。
最新鋭艦の被害が多かったことから原因は溶接の強度不足とされ当時切り替わっていた電気溶接を見直されリベット溶接に戻ることになった。→これが教訓になり電気溶接を発展させ、戦後日本の造船王国の基礎になった。
実際には、太平洋における台風の波浪に対する知識不足による艦体強度の問題とのこと。
駆逐艦叢雲も参照→駆逐艦叢雲建造日誌
ともかく、違法建築状態の龍驤はそのたびに改装を行いました。
友鶴事件後の一次改装では
・バルジを小さいものから大きいものに
・バラストキール、艦底バラスト550t追加。
・装備を撤去や軽量化
簡単に言うと底に重いものを載せて、頭を軽くして重心を下げた訳です。
でも足りないので二次改装
第四艦隊事件では龍驤も艦首損壊の直接の被害者でした。
御覧の通り、龍驤は羅針艦橋が艦首前面にありますからね。波をもろ被りです。
主な改造点は次の通り
・艦首甲板を1層高くし、張り出した艦橋に丸みを付けて波を逃がすようにした。
この時、飛行甲板も少しエッジを切っています。
・舷外通路にスポンソンを付けて強度を強化
・後部格納庫からの上甲板扉を廃止。
簡単に言うと波に強い構造に改造した訳です。
これをプラモデルの図面で見てみましょう。
一次改装後図面(フジミ 龍驤)

二次改造後図面(アオシマ 龍驤)

緑で囲った部分が艦首です。二次改造後の方が一段高くなっているのが分かります。
青で囲った部分が艦橋です。一次改装後が張り出した形状になっていますが、二次改装後はそのまま切り立った感じになっています。
黄色で囲った部分が飛行甲板前部で二次改装後で両サイドを切った様な形状になっています。
黒で囲った部分は艦尾ですが、図面からは分かりませんな。そりゃそうか。
しかし、図面を見てもわかる通り、フジミさんにしては(しかも2009年の比較的新しいキット)情報量が少ないような気がします。
プラモデルの図面は概ねキットの内容を表しています。
こういったことが現状のリアル方向に進んでいる中でフジミさんのキットに不満点が出ているところなんでしょう。
フジミさんのキットは私は金剛を始めて見た時に驚き、鳥海(当ブログ未紹介。自慢の娘です。早く紹介したいです!)でさらに驚いたディテールの細かさ。作るのに難易度はありますが、そのまま作るだけで満足のディテールが出るのが特徴です。
この龍驤に関してはWL時代のディテールを引き継いだのでしょうか?
材質も少し白っぽくて某メーカーと似た感じです。(ピットさんもマイナー艦種を出していてくれて好きですよ)
フジミ金剛さん→フジミ 1/700 金剛製作
フジミ鳥海→写真一部のみ→記事中に鳥海の一部写真掲載
まあ、キットを作って再度見てみましょう。(繰り返しになりますが、いつになることやら・・・)
わたくしGAKUTENは、どうも龍驤を見ると手に入れたくなる様で以前、プラモデル屋さんで見かけた時にすでに購入済みでした。
しかも、まだ作っていない!
これってプラモ好きには頷いていただける習性かと思いますが、欲しいと思うプラモを見つけるととりあえず購入してしまう。
私、本もこの部類なのですが、そんな感じでした。
フジミ 1/700 シーウェイモデル 航空母艦 龍驤 一次改装後
そんな訳で、艦娘版とは言え同じ龍驤を購入する分にいささかの戸惑いがありました。
しかしながら、以前購入したのはフジミ製 「1/700 シーウェイモデル 特-31 航空母艦 龍驤」で一次改装後のモデルです。

こちらは二次改装後、だったら違うモデルじゃないかと理由を付けて「艦これプラモデルの龍驤ちゃん」にお越しになっていただくことになりました。
ところで、このフジミさんの龍驤ですが、フジミさんはならではのこだわりと言いますか、龍驤に関しては一次改装後と二次改装後の2種類を持っています。もともとフジミさんは静協時代にウォーターラインシリーズで龍驤(二次改装後)を出していたのですが、脱退した後、2009年一次改装後、2010年二次改装後を新規金型で発売されました。
比較的っていうか結構新しいモデルなのですが、ちょっと評判はいまいちの様です。とは言え、この部分は実際に作った後に評価したいと思いますが、いったい何時になることやら。
龍驤と言えば、友鶴事件と第四艦隊事件とは切っても切り離せない船です。
この両事件は、船体構造に起因する事件なのですが日本の軍艦のみならず、戦後の造船まで影響した事件なので簡単に紹介します。
こう言うことって地味なんですけど、船の形や艤装まで大きく影響しているんですよね。
友鶴事件と第四艦隊事件概略
友鶴事件
1934年(昭和9年)3月、水雷戦隊の夜間演習中に千鳥型水雷艇友鶴が荒天状況の中、転覆し、死者行方不明者100名以上を出す惨事になった。
原因は復元力(横倒しになった時に戻る力)不足(操艦の未熟さもあった様ですが)によるもの。
背景として、ワシントン軍縮条約やロンドン軍縮条約により、補助艦艇まで建造制限のある中、小さい船にたくさん艤装を盛り込んだためのトップヘビーな作りの為。以後復元力は戦艦・空母で60度、巡洋艦90度、駆逐艦・水雷艇で90-110度持つことが要求された。
第四艦隊事件
1935年9月、友鶴事件の翌年、演習用として編成された第四艦隊が演習中台風に見舞われた。前年の友鶴事件で復元性改善対策が施されていたにも関わらず、多くの艦艇が損害を受けた。特に最新鋭駆逐艦吹雪型は初雪、夕霧は艦首切断の被害を受けたことは衝撃であった。
最新鋭艦の被害が多かったことから原因は溶接の強度不足とされ当時切り替わっていた電気溶接を見直されリベット溶接に戻ることになった。→これが教訓になり電気溶接を発展させ、戦後日本の造船王国の基礎になった。
実際には、太平洋における台風の波浪に対する知識不足による艦体強度の問題とのこと。
駆逐艦叢雲も参照→駆逐艦叢雲建造日誌
ともかく、違法建築状態の龍驤はそのたびに改装を行いました。
友鶴事件後の一次改装では
・バルジを小さいものから大きいものに
・バラストキール、艦底バラスト550t追加。
・装備を撤去や軽量化
簡単に言うと底に重いものを載せて、頭を軽くして重心を下げた訳です。
でも足りないので二次改装
第四艦隊事件では龍驤も艦首損壊の直接の被害者でした。
御覧の通り、龍驤は羅針艦橋が艦首前面にありますからね。波をもろ被りです。
主な改造点は次の通り
・艦首甲板を1層高くし、張り出した艦橋に丸みを付けて波を逃がすようにした。
この時、飛行甲板も少しエッジを切っています。
・舷外通路にスポンソンを付けて強度を強化
・後部格納庫からの上甲板扉を廃止。
簡単に言うと波に強い構造に改造した訳です。
これをプラモデルの図面で見てみましょう。
一次改装後図面(フジミ 龍驤)

二次改造後図面(アオシマ 龍驤)

緑で囲った部分が艦首です。二次改造後の方が一段高くなっているのが分かります。
青で囲った部分が艦橋です。一次改装後が張り出した形状になっていますが、二次改装後はそのまま切り立った感じになっています。
黄色で囲った部分が飛行甲板前部で二次改装後で両サイドを切った様な形状になっています。
黒で囲った部分は艦尾ですが、図面からは分かりませんな。そりゃそうか。
しかし、図面を見てもわかる通り、フジミさんにしては(しかも2009年の比較的新しいキット)情報量が少ないような気がします。
プラモデルの図面は概ねキットの内容を表しています。
こういったことが現状のリアル方向に進んでいる中でフジミさんのキットに不満点が出ているところなんでしょう。
フジミさんのキットは私は金剛を始めて見た時に驚き、鳥海(当ブログ未紹介。自慢の娘です。早く紹介したいです!)でさらに驚いたディテールの細かさ。作るのに難易度はありますが、そのまま作るだけで満足のディテールが出るのが特徴です。
この龍驤に関してはWL時代のディテールを引き継いだのでしょうか?
材質も少し白っぽくて某メーカーと似た感じです。(ピットさんもマイナー艦種を出していてくれて好きですよ)
フジミ金剛さん→フジミ 1/700 金剛製作
フジミ鳥海→写真一部のみ→記事中に鳥海の一部写真掲載
まあ、キットを作って再度見てみましょう。(繰り返しになりますが、いつになることやら・・・)
カープ日本シリーズ2戦目も勝利!このまま日本一へ邁進じゃ!
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